Skip to content
実際に試してみた方の動画
あなたはどのジャンプタイプ?

初販100本越えありがとうございました

どうしてプロがキュー作りを始めたか

どうしてプロがキュー作りを始めたか

ビリヤードのキューを作ろうと思った最初のきっかけは、
「できるだけ手に取りやすい価格で、ちゃんと使えるものを作りたい」
という気持ちでした。

最初に作ったのは、ジャンプキューです。

4万円くらいで販売できる、量産型の比較的手頃なキューを作ろうと思っていました。

でも、最初に出来上がってきたキューを実際に撞いてみると——

マジで跳ばない。

正直、かなりショックでした。

せっかく自分でキューを作るのに、
自分自身が「これは良い」と思えないものを作ってどうするんだろう。

安く作ることが目的になって、
一番大切な「良いキューを作る」ということを見失ってはいけない。

そう思って、そこから全部見直すことにしました。

「安く作る」から「良いものを作る」へ

まず見直したのが、カーボンです。

価格を抑えるために使っていた海外製のカーボンをやめて、
日本のカーボンを使うことにしました。

もちろん、それだけで簡単に良くなったわけではありません。

何十本も試作を作りました。

密度を変える。
バランスを変える。
また撞いてみる。

「もう少しこうしてほしい」
「ここは違う」
「この感覚は残したい」

そんなやり取りを何度も何度も繰り返して、少しずつ理想に近づけていきました。

私はビリヤードのプロですが、キューを作る職人ではありません。

だからこそ、自分の頭の中にある感覚を職人さんに伝えることには、とても苦労しました。

「こんな感じ」という感覚を言葉にして、
試作品を撞いて、
違いを伝えて、
また作ってもらう。

その繰り返しです。

妥協してしまえば、もっと早く完成したと思います。

でも、一度「自分が納得できるものを作ろう」と決めた以上、中途半端なところで終わらせたくありませんでした。

私自身、ジャンプが得意な選手ではありません

実は私は、もともとジャンプショットが得意なタイプではありません。

だから、このジャンプキューを作るうえで大切にしたことがあります。

それは、

「ジャンプが得意な人だけが使えるキューにはしたくない」

ということ。

もちろん上手な人が使えば、いろいろな球を跳ばせることができる。

でも、それ以上に、

「ジャンプが苦手」
「なかなか球が上がらない」
「ジャンプショットに自信がない」

そんな人が使ったときに、少しでも楽に球を上げられるキューにしたかった。

なぜなら、私自身がそっち側だからです。

だから試作を撞くたびに、

「私でも跳ばせやすいか?」

という基準をずっと持っていました。

何十本という試作と調整を重ねて、ようやく、

「これなら使ってほしい」

と思えるものができました。

友達に言われたことがあります。

「本当にいいと思ってるから、私にも薦めるんでしょ?」って。

その言葉を聞いたとき、確かにそうだなと思いました。

仲のいい友達だからこそ、良くないものは絶対に薦めたくない。
売れればいい、ではなくて、使ったあとに「薦めてくれてよかった」と思ってほしい。
今のキューは、そんな大切な人にも自信を持って薦められるものになりました。

今は、自信を持って薦められます

最初に作ったキューは、本当に跳びませんでした。

でも今振り返ると、あの最初の失敗があってよかったと思っています。

もしそこで、

「まあ、この価格ならこんなものかな」

と納得して販売していたら、今のキューは生まれていなかったと思うからです。

価格ももちろん大切です。

でも、自分が作る以上、

自分が良いと思えないものを、人に薦めることはできない。

そこだけは曲げたくありませんでした。

カーボンを変え、
何十本も試作し、
密度やバランスを少しずつ変え、
職人さんと何度もイメージをすり合わせる。

ずいぶん遠回りをしました。

でも、その遠回りがあったからこそ、今は自信を持って、

「このジャンプキュー、使ってみてください」

と言えるようになりました。

ただ商品としてキューを作りたいわけではありません。

ビリヤードを長くやってきた一人のプレイヤーとして、
自分が本当に良いと思えるものを作りたい。

そして、それを使った人のビリヤードが、ほんの少しでも楽しくなったり、今までできなかったことができるようになったりしたら嬉しい。

そんな想いで、私はキューを作っています。